東京都港区 ダイキン 壁掛けマルチエアコン工事 PAC40RV の工事を行ないました。

壁掛け2台マルチエアコン ダイキン PAC40RV 交換工事の施工事例です。

いつもお世話になっております。中村建創の岩田です。
今回は壁掛けマルチエアコン交換工事のご依頼を承り、(東京都港区)へ施工に行きました。
まずは施工完了後のお写真からご覧ください。

交換後 室内機

交換後室内機 C22RTV-W

交換後室内機 C22RTV-W

交換後室内機 C22RTV-W

 

壁掛けマルチエアコンのセット型番でPAC40RV 標準的な機能を備えているリーズナブルな製品です。

エアコン工事は気を付けるべきポイントが多く有るので確実にチェックしながら進めて行きます。

 

既存エアコンの取り外し前に、室外機へ冷媒ガスを回収します。

2台とも冷房運転の状態にし室外機は高圧側のバルブを閉めておきます。

バルブを閉めた状態で冷房運転をする事で室外機の中に冷媒ガスを閉じ込める事ができます。

ガスが室外機へ回収できたら低圧側のバルブも閉めて室外機に完全にガスを閉じ込めた状態になります。

ポンプダウン後はすみやかに室内機を停止させます。

 

室内機2台と室外機の取り外しに入ります。

まず最初にエアコン用ブレーカーの確認をし、ブレーカーを落とします。

室外機の電源線は200Vを使用している為、テスターで電圧を測り0Vになっている事を確認します。

万が一作業中にブレーカーが上がった事も想定し外した200V電線の配線はビニールテープで1本ずつ絶縁しておきます。

通信線と配管は1部屋ずつ組み合わせが有るので、取り外す時には組み合わせがわかるようにマジックで印をつけてから取り外しています。

 

室内機の取り外しです。

ポンプダウン中に室内機周りの養生をしておき、ポンプダウン後すぐに取り外しに入れるようにしてあります。

まず室内機の通信線、冷媒配管、ドレンホースを外していきます。

室内機本体は裏側の壁に板が固定して有り、その板に室内機を上からひっかけて壁側に押し付けると下側のつめがパチンと止まるようになっています。

なので、外す時は下側からつめのはまっている部分を押し上げる事で外すことができます。

下側を外して室内機が裏板に上側だけかかった状態にし、冷媒配管とドレンホース、通信線を取り外していきます。

室内機をはずしたら、裏の板もはずしていきます。

裏板を外した跡が汚れている時はウエスと洗剤で汚れの取れる範囲で掃除をします。基本的には隠れる場所なのですが掃除をします。

 

室内機本体を外した後は、取り外した冷媒配管の長さ、ドレンホースの排水方法、通信線の長さの確認をします。

冷媒配管の長さが足りない場合は延長が必要になります。通信線も同様です。

ドレンの排水部分がどのようになっているかを確認します。

壁の裏側に塩ビパイプで排水場所が用意されている、断熱ドレンホース、又はドレンホースが壁から直接出て室内機へ繋がっている、壁の手前まで塩ビパイプが出ている等さまざまです。

ドレンの施工方法によっては、お客様へ御説明、ご確認して頂き、室内機の取付位置を変更したり、ドレンホースを再利用する事もあります。

取り外した既存の室内機は工事のじゃまにならないように、周りに気を付けながら室外へ運び出して置きます。

 

マルチエアコンは隠ぺい配管の事が多く最初に裏板を取り付けます、天井や壁までの距離や、周辺の扉やカーテンレール、照明などが干渉しないように位置を決めます。

水平器を使用して水平位置を決め、固定する壁の材質に合わせた部材を選定し裏板を壁に固定します。

裏板はエアコンを支える部分なのでしっかりと壁に固定されている事を確認します。

 

冷媒配管を加工していきます。

新規エアコン側の冷媒配管位置へ長さが足りる場合は、壁から出ている冷媒配管を切り直し長さを合わせます。

冷媒配管は裏板に合わせて配管位置を決めて銅管をパイプカッターで切断しリーマーでバリを削りとります。ナットを銅管へ通してフレアツールを使用してフレア部分を加工します。

長さが足りない場合は銅管を専用の部材で延長してから同じようにフレア加工します。

ここをおろそかにするとガス漏れの原因となるので確実にチェックをします。

 

エアコン室内機を裏板に掛けながら通信線、冷媒配管を接続しドレンを塩ビパイプに差し込みます。

フレア加工をした内側が鏡面状になっており、傷がついていない、削りカスや汚れがついていないかを確認し、トルクレンチを使用して配管を接続します。

一度トルクレンチで締めてトルクがカチッと作動したのを確認して、マジックで印をつけます、再度トルクレンチで締めトルクがカチッとなる事を確認してOKマークを書きます。

冷媒配管を接続後に配管周りを断熱材で巻きます。その後断熱材の上から被粘着テープでさらに巻きます。ここで隙間があると結露による水漏れの原因になるのでしっかりと巻きます。

通信線は確実に接続し差し間違えが無い事も確認します。

配線の差込がしっかりとおこなわれないと動作不良だけでなく最悪の場合火災の原因となりますので、確実にチェックします。

室内機の2台目も同様に施工致します。

 

室外機の施工です。

マルチエアコンは1台の室外機に複数台のエアコン配管と配線を繋げる為、接続を間違えないように

配管と配線をまとめてそれぞれマジックでマークをして後から見てわかるようにしてから外していきます。

 

冷媒配管の取付場所に合わせて配管の加工と断熱をします。断熱材を被粘着テープで巻いて配管を保護します。

フレアナットを新規の室外機から外して、壁から来ている冷媒配管の先を切り直しリーマーを使用してバリを取ります。

いつものようにフレア加工をしていきます。フレア部分にゆがみ、削りカスがついてないか、内側は鏡面仕上げが出来ているか。確認します。

マルチエアコンは室内機の台数分配管も増えるので、見落としが無いように確実に加工とチェックをします。

 

全ての加工とチェックが終わったら、フレア加工部を室外機へ合わせてフレアナットを手締めします。

その後トルクレンチを使用して配管を接続します。

一度トルクレンチで締めてトルクがカチッと作動したのを確認して、マジックで印をつけます、再度トルクレンチで締めトルクがカチッとなる事を確認してOKマークを書きます。

室内機2台の配管接続と室外機の配管接続が出来た時点で真空ポンプを使用し銅管内の空気を抜いていきます。

その間に通信線を接続し差込に間違いが無い事を確認しています。

 

真空ポンプで配管内の空気を抜き終えたらマニホールドと真空ポンプのバルブを閉めてしばらく時間を置きます。

その間に片付けや他の作業を進め、再度マニホールドを確認し、メーターが動いていない事を確認します。

メーターが動いている=どこからか空気が漏れている 事になるのでもしもメーターが動くようでしたら接続部を再度調べて原因を特定します。

問題無い事が確認できたら真空ポンプを取り外します。

 

室外機のガスバルブを開きブレーカーを上げてエアコンの試運転を行います。

室内機を1台ずつ試運転し、最後に2台同時に運転します。

室内機側から暖かい風が出て、室外機側からは冷たい風が出ていることを確認する事で熱交換がおこなわれている事が確認できます。

 

お部屋が暖まりエアコンが正常に動く事を確認しお客様へ確認頂いてから施工完了となります。

 

この度は株式会社中村建創をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

お客様に問題無くエアコンを使って頂けるようにしっかりと施工をさせて頂いております。

また何かお困りごとがございましたら、お気軽にお問合せくださいませ。

メーカー ダイキン
型式 システムマルチ PAC40RV
工事費込金額 ¥241、450-
地域 東京都港区
施工時間 約3時間

 

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